茜雫

ジョゼと虎と魚たちの茜雫のレビュー・感想・評価

ジョゼと虎と魚たち(2020年製作の映画)
3.4
うわ〜〜〜〜〜良かった〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!

だいぶ前に映画館で予告は見て、行きたいと思ってたのにタイミング合わなくて行けなかったんだよね。良作だった!

まず最初から最後まですごく絵が綺麗だった。京アニかと思ったけどボンズだったわ。キャラクターもかわいらしく、ジョゼのくるくる変わる表情が印象的。
声優が清原果耶だったの相当驚いた。マジ!?吉岡里帆かなーと思いながら聞いてました。中川大志だったのはごめんけど中川大志の声知らんからわからんすまん。ただ演技としても役としてもハマってて良かったと思う!関西弁下手なのはまぁ、そういうもんよなだいたい。

ストーリーとしては、健常者と障害者の恋愛という難しいテーマでありながら青春の甘酸っぱさを瑞々しく描いた作品。わたしは好き!だけど、ところどころ詰めが甘かったかな。「夢に手を伸ばすということ」というそこそこ現実的かつ身近な主題に対してファンタジー色が強かったのと、ラスト結構急展開なところとか、苦手な人は苦手そう。リアリティはあんまりなかったので入り込めない人は入り込めないかも。
タイトルの「虎」と「魚たち」をすごく綺麗に拾ってうまく100分にまとめたなって感じでした。閉じこもって孤独に生きてきたジョゼが外の世界の楽しさを知って、最終的に届かないものに手を伸ばして世界を広げていこう、というメッセージはアニメ映画らしくて素敵でした。

キャラクターは正直好み分かれると思う!笑 ジョゼが思いの外子供っぽくて24!?ってなった。ばあちゃんの教育もあったろうし、守られてというべきか、甘やかされて育ったねえと思っちゃったな。他のキャラは概ねみんな良かったかなーと思うけど。まいちゃん良い子だったけど「そこで告白するか!?」って嫌いになりかけた。でも「ごめんもありがとうもいらない」って泣くの良かったな。
わたし的にははやとくんが優勝でした。い、良いやつ〜!主人公の友人枠大体いいやつしかおらん。お前がいなきゃ恒夫もジョゼも動けてないよ。

わたしはジョゼの自作物語の時、いちばんに拍手するのかなちゃんかなって思ってたから真っ先に恒夫が動けてて意外だったよ。オッ早急!って思っちゃった。あそこときめく人の方が多いんだろうけど、そんなにすぐ心入れ替えられるかなぁ。呆然と拍手もできずに涙だけ浮かべながらジョゼを見つめるとかあっても良かったかなと思う。

実写とはだいぶ違うらしくてそっちも見てみたくなった!近いうちに見てみようかな。


2022_11
茜雫

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