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ウィズアウト・リモースのTLsのネタバレレビュー・内容・結末

ウィズアウト・リモース(2021年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

元シールズの主人公が家族の死に対して巨大な陰謀に復讐する話。この簡潔なあらすじから判るとおり、この映画自体は最近散見できる「ナーメテーター物」の派生であることがわかる。

私的によかった点はトム・クランシー物にありがちな装備のディテールと個性的なアクションシーンである。私はそこまでミリタリーに詳しくないのだが、アタッチメントをゴリゴリに付けたアサルトライフルや銃を斜めに構えるCQCタイプの構え方が好みであり、トムクランシーに関する創作物はゲーム『スプリンターセル・コンビクション』から見られるものなので予想通りのものであるものの、やはり私の好みなので素直にかっこいいと感じた。またアクションのシークエンスもしっかり個性的になっており、複数の狙撃手に狙われる、墜落する飛行機、水中での長時間行動、燃え盛る車に乗り込むなどなど、他のこのようなアクション映画と差別化が出来てきたので良かった。

個人的にもう少し時間をかけてほしかったという点は感じた。包囲網から脱出した後にもう一つ対黒幕の大規模なアクションシークエンスが欲しかった。最後がすこしあっさりしていたのでストーリーの物足りなさは感じた。

そして私がスコア4.0をつけた理由としてもっとも大きいのがエンドクレジット後のシーンである。小説版の設定だと主人公は初代レインボーの長官というものがあるが、この映画もそのシーン主人公がゲームで有名なレインボーという国境を越えた対テロ組織を設立しようとする。そして本遍終盤になぜレインボーという名前なのかが明かされるため、どこか前日譚を見ているような楽しさがあった。またカレン・グレアの叔父ととしてジャック・ライアンの師匠であるジム・グレアの存在も示唆されていたため、もしかしたらドラマ『ジャック・ライアン』とのクロスオーバーもあるかもしてない。そんなMCU的な楽しさもありました。

正直、大絶賛というわけではないが、この手の映画が好きな人なら間違いなく楽しめるの思うので、GWは家でゆっくりこの映画を見てほしい。
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