このレビューはネタバレを含みます
コナンの各キャラクターについては、とてもここには書けないくらい愛が重すぎるので省略。
ストーリーについて
今回のストーリーの軸は、次の3点かなと思ってます…！
①大衆の正義
これまでのコナンでも、それぞれの正義について描かれてきたが、今回もコナン/赤井(FBI)の正義の対比が描かれている。「ゼロの執行人」ではそれぞれの正義故の対立が中心だったが、今回は赤井さんが銃弾の行方をコナンに託すなど、正義の許容・尊重が見られたのが良かった。
さらに、今作では一歩踏み込んで、"テロに屈するのは許さない"という大衆の正義が、意図せず結果的に今回の犯人を追い詰めて事件に繋がってしまったことを描いていて考えさせられた。小五郎の「今は何の利害関係もない人間が束になって人を追い詰める時代だ」がまさに物語っていると思う。
結局、最初の犯人の"WSGの商業化に反対した"という動機も、推測だけで真実は明らかにされなかったのも、そういう大衆の正義や推測の怖さを問われているようで良かった。
②２つ目の人生をどう生きるか
今作では2つ目の人生を生きている人物が多数登場している。コナン,赤井,ジョディ,哀ちゃんは2度目の人生を良き仲間とともに正しい道を進む一方、今回の犯人たちは2度目の人生で間違った相棒と出会い、事件を起こしてしまった。
主題歌の"仮初めの人生を愛し合うのも啀み合うのも詰まり各自選ぶ相棒次第"の部分が染みる、、
ジョディ先生が犯人に諭すシーンめちゃくちゃ良かったです、、
③離れてても繋がっている
今回の事件は、バラバラの場所にいる人々がスマホなどで繋がり、遠隔で事件が解決されていった。(コナンと赤井さんが序盤でしか直接会ってないのびっくり…笑)
これは今は離れ離れだけど、確実に家族の絆で繋がってる今作のメイン赤井家にリンクしていると思った。
色んな方の考察を見たりインタビュー読んだりしてから見ると、奥が深くて今作ほんと面白いなぁと。
主題歌の歌詞も、緋色の弾丸そのもので本当にすごい。
