ホラーマニア斗真

セイント・モード/狂信のホラーマニア斗真のレビュー・感想・評価

セイント・モード/狂信(2019年製作の映画)
2.4
病院勤めだったナースが患者を死なせてしまったトラウマから宗教に目覚め、緩和ケアの介護士として転職し、患者の魂を救っていくという、イギリス発🇬🇧のサイコスリラー。

"不謹慎だけど最後の◯◯自殺に
          笑ってしまった映画"

簡単に言えば、何かが起きる度に全ての出来事を神のお告げだと勝手に決めて、どんどん狂っていく主人公の物語でした。「ミスト」というホラー映画に登場する狂信者のお婆さんに近いイメージだと思ってもらえればよいです😬

肝心のホラー度は低めで、ホラー好きな俺からすると物足りなかった。また、日本にはあまり馴染みがないキリスト教を題材にしていることもあって、共感しにくかった…😖

何かが起こりそうなのに何も起きないという、不穏な空気が始めから終わりまで続いていて、全体的には静かなホラー映画でした。「ウィッチ」に近いダークな雰囲気が好きな人は楽しめるかもしれないけど、俺の場合は時々眠くなりながら頑張って見ました。最後まで見た俺を褒めてください😂

ただ、真面目な主人公が宗教に振り回されて、最終的にはダークサイドに堕ちていくという過程を丁寧に描いているところは上手いなと感じましたので、そこは褒めたいと思います。さらに主人公を演じたモーフィドの演技力も流石で、アカデミー賞を与えたいぐらいの素晴らしさでした👏

良い点はこのようにたくさんありましたが、個人的にはホラー演出がもう少し欲しかったです…。というわけで、ホラー映画とアート映画のサブジャンルが融合した、アートハウス系ホラー映画が好きな人ならより楽しめると思います👍

「A24」が配給しているホラー映画はアートハウス系が多いので、俺自身の好みとマッチしないですね。映画の出来は普通に良かったんだけどね…😅

※宗教にハマらないように気をつけて😈