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セイント・モード/狂信のumihayatoのレビュー・感想・評価

セイント・モード/狂信(2019年製作の映画)
5.0
うおーーー。。。
すげーもん見ちまったな感。
めちゃくちゃ面白かった。

その名の通りの「狂信」なのだが
神を信じる事が悪いわけではなく、問題は彼女の信仰の態度やそれに準じた生き方にある。というのがこの映画のミソだと思う。

「力の指輪」でも正義感の行き過ぎるガラドリエルを演じてたモーフィド・クラーク。
なるほどハマり役。

・自分ルールが強固
・〇〇してる自分は偉いと思い、常に他人を見下す
・自分の価値観に合わない者は死んで良いとすら思ってる
・全ての出来事を自分に都合のいい解釈に引きつける
・自分には成すべき事があると思う
・常に見返りがあると思っているし、そう思っているので他人に必要以上の施しをしてしまう。が、見返りはなく落ち込むのループ
・自分の欲求や快楽(独り善がり)の為だったら人の都合や価値観はお構いなし
・〇〇を救えるのは自分とか思ってる
・辛い事や痛みを"試練“と称して逃げたり、自傷したりする
「〇〇したら自分がこうなる」以外の事は考えていないので、彼女はどんどんと独り善がりになり、孤独になっていく。

その末路があのラストなわけだが、上記の様な事を考えて、メンヘラちゃんの作られ方というか取説というか、それをまざまざと眼前に叩きつけられて、あまり他人事とは思えなかったし、「じゃあこの生まれ持った性格はどうやって治しゃえぇねん」となり、なかなかに食らってしまった。。。
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