ショートフィルムの中でおすすめと出ていたので見た。
劇場版アリジゴク。奈落の底とはこういうことだなと。
正直抽象的かつ漠然としているので観客に全解釈委ね系。
個人的にはこの”血”は己のものだけでなく、誰かを殺めたことによるものなのではないかと思った。
(手や顔まだしも靴等にも血糊のようにべっとりついている)
その、罪による血が今は命綱となりつつある、
そのために何度も手を息で湿らせては躊躇いを見せるのではないか。
終盤ネックレスを握りしめる場面には
はっきりと見えないので十字架ではなかったかもしれないが、窮地に陥った瞬間突然神頼みに走る人間の卑しさをなんとなく感じてしまった。