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さよならテレビのenのレビュー・感想・評価

さよならテレビ(2019年製作の映画)
4.5
数々のドキュメンタリーを撮ってきた東海テレビが自社の報道部の様子を写したドキュメンタリー

自身の目で現物や現場を見ること以外は、作為性や都合の良く切り取られた事象なのではないかと、メディアの機能について問題提起がされている。
不適切なテロップを読み上げたことを謝罪した過去を持つ福島アナウンサーの葛藤、長時間労働が常態化する中でテレビ業界に夢を持って働く派遣社員の渡邊くん、メディアが権力を監視するためには、テレビはどう機能すべきかに向き合い続ける澤村さんの3人の姿がメインで映される。視聴率の高さと番組の質の高さは比例しているわけでなく、テレビ局が資本経済の中で本質を見失っていたり、ジレンマに陥る闇が垣間見えます。
今後、東海テレビへの見方や興味が制作側に移ってしまったとしても、誠実さや熱さで人々に支持されるテレビ局なんて差別化があるのも良いなと思う。
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