パピワン

鹿の王 ユナと約束の旅のパピワンのレビュー・感想・評価

鹿の王 ユナと約束の旅(2020年製作の映画)
3.2
「また生き残ってしまったか…」

ばーーーーちくそ良作、面白いアニメ「精霊の守り人」の原作者、上橋菜穂子さんとProduction I.Gが再びタッグを組んだ劇場版アニメ!

精霊の守り人でもそうだったけど、マンダロリアンとグローグ、ラストオブアスのジョエルとエリー、いわゆる子連れ狼系の物語!
114分の映画に詰め込むんじゃなくて、1クール、2クールくらいのアニメシリーズで見てみたかった…
絶対っ!!!その方が面白かったはず!

主人公のヴァンの声優が堤真一さん!
寡黙であまり話さない渋いおっさんボイスが、良ーい感じだったぜ!

2つの国があり、一方にしかかからない流行病。
その流行病の免疫を持ったオッサンと少女を巡る陰謀、謀略と超自然な物語!

あらすじ!!
2つの国、ツオルとアカファ。
かつて流行病としてあった黒狼熱(ミッツァル)。
そんなミッツァルの脅威も昔の出来事として記録されたころ…

アカファ王国で勇猛で名を馳せたヴァン。
ヴァンは戦いに敗れ、1050年地下行きばりの悪環境の岩塩坑にて働かされていた。
ヴァンは、病が原因により、愛する妻と子供を失っていた…
そんなある日、岩塩坑に病を運ぶ山犬が現れ、鉱山の人々を襲いまくる!
山犬が子供を噛んでいるのを見たヴァンは激昂!!
山犬を返り討ちにしようと戦うヴァン。
健闘するも、ヴァンも山犬に噛まれてしまう…

が!!謎のパワーが覚醒!
ヴァンは、ジョルノのゴールドエクスペリエンスのような謎パワーを発揮し、子供とともに岩塩坑を抜け出す。

岩塩坑には、過去の病のミッツァル再発を調べるために天才医師ホッサル、追跡を得意とする通称後追い女サエ(後追い女って通称ひでーよな)の2人が派遣される。
そこで、この病を生き抜いたヴァンと少女の存在が判明!!

ホッサルは病の治療、解決のためにヴァンを調べようとする。
後追い女は、ツオル帝国のある特命を受けヴァンを追う…
そんな中、ヴァンと少女ユナは、ある村に辿り着き、慎ましいながら、村人と楽しくワッキャッワッキャッと暮らしていた…

なぜ、黒狼熱は再発したのか??
ヴァンとユナはなぜ病を発症しなかったのか??
2人を別々の目的で追うホッサルと後追い女はどうなるのか!!?

てなーーーお話し!!
総評して、言おう!!!

『もったいない!!!!』
と!!!
かくじつに!!!面白くなる!!要素があるにも関わらず…
114分という時間で無理矢理やるために、専門用語、劇中用語で???、登場人物も多く???
え?結局、あれは誰?どうなったの??
という疑問点ばかりが浮き立つ内容に仕上がっている。

これが、1-2クールの期間を与えられたアニメ作品だっだ場合。
世界観、登場キャラクターの心情やら環境を深掘りして、より作品が魅力的になったこと間違いなしだろう!

ユナとヴァンの絆を描くのも短かったし、ヴァン、ホッサル、後追い女のチグハグトリオの冒険なんて、もっと面白エピソードが山盛りだったはず!!
それが114分に無理矢理凝縮されてしまったために、なんか面白そうな雰囲気はあるけど、よくわからない映画になってしまっている。

隣に置いてある妻なんて、途中で飽きてフィルマで色んな人のレビュー読み出す始末よ…

何度も書くが、劇場版ではなく、1-2クールで尺を使ったアニメとして見たかったなぁ…
雪で仕事が早く終わったパピワンでしたー☃️
パピワン

パピワン