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ミス・アメリカーナのMのレビュー・感想・評価

ミス・アメリカーナ(2020年製作の映画)
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泣いてるテイラーを見るのが一番辛かった。
私はテイラーの音楽が好きなのは勿論だけど、彼女のライブが大好き。ファンのことを一番に考えているし、全然独りよがりじゃなくて「みんなが楽しめないと意味がない!」っていう想いが伝わる。


テイラーの摂食障害に関しては、身近に同じような人を見てきたから共感した。何かがきっかけで体型を気にするようになって極端に食事をしなくなる。周りがいくら何を言っても聞いてはくれないし何も問題ないように振る舞われる。だけど日に日に体は痩せ細っていく。本人がそれを「危険」だと気付くまでに、とてつもなく時間がかかってしまう。テイラーの言葉を聞いて改めて納得した。

テイラーはどちらかといえば痩せ型のイメージだったので、1989の時も前よりも細いなあ。けど少し鍛えてる感じはするなあ。と思っていた。でもそれは摂食障害の真っ只中だったんだよね。「ライブ中に気を失いかけるのが普通だと思ってた」ってすごいよね。
彼女の体型はそういう「体質」なんだろうと思っていたけど、今の彼女をみればそんなことはないというのは明らかで。一ファンとしても最近のテイラーの姿を見ると今までで一番健康的でとても安心する。


YNTCDを発表したときはすごく嬉しくて、叫んだのを覚えている。歌詞に"GLAAD"が入ってるんだもん。私のようにテイラーの政治的な発言を喜ぶ人もいれば、「ファンを増やすためだ」「音楽を売るためだ」と言う人も沢山いた。勿論そんな訳はないと思っていたけど、本作を見て本当に安心したし、何よりそれについてちゃんと勉強して、「支持者」を名乗るにふさわしい人間になるよう知識をつけようとしたことが素晴らしいと思った。私も関心はあるし支持したいけど表面しか勉強していなかった。見習います。



テイラーがテイラーの言葉を発信し続けることができるよう。そういう彼女を支えてくれる人に彼女が囲まれているよう、ただただ願う。し、テイラーの言葉を無駄にしないよう、私たちも声を上げなければいけないな。
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