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ミス・アメリカーナのmoneのレビュー・感想・評価

ミス・アメリカーナ(2020年製作の映画)
3.5
人生で一番最初に買ったアルバムはSpeak Now、小中高とずっと曲を聴き、本やスタイルブックを読みこんだ生粋のSwifty。

彼女の歌詞を聞いていると度々、good girlという言葉が登場する。いわゆる世間からいい子ちゃん、優等生のシンガーとして評価されてきたTaylorの心の内、葛藤の現れだったと思うのだが、今回の映画ではよりテイラーの直接的な言葉でそれらが語られており、興味深かった。カニエによる侮辱、政治的発言を行うことへの躊躇、セクハラなどを通して世間の目と常に戦ってきたテイラーの思いが曲作りというライフワークへいかに反映されているかが伺え、天性のシンガーソングライターだと改めて思った。
また、曲作りの天才として知られるテイラーだが歌詞の編み出し方からメロディーの付け方まで短時間で素晴らしい楽曲を作り上げている様子に見ていて鳥肌が立つ。どうしてそんな歌詞やリズムがすらすら頭の中から湧き出てくるのか…

映画とは関係ないが最新アルバムのfolkforeは今までで一番好きな作品だった。長い旅を終えたような、静かで落ち着いた平穏さと安らぎを感じるアルバム。新しいスタイルでトレンドを生み出し、私たちを魅了し続ける様は本当にかっこいい。
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