妻を亡くした老人が、ある日突然公有地に壁を作り始める。
近隣住民に何の説明もせず、ただ黙々と壁を積み上げるが、誰もがかつてそこに存在した『ベルリンの壁』の再建だと解釈して、物議を醸す。
人は行動に何かしらの意味付けをしたがる生き物。
おじいちゃんは何も語らないのに、周りが一方的にああだこうだ、騒ぎ立てて大ごとにしている印象🌀
周りと本人の温度差がなんだか変な感じ。
移民への偏見。
未だ残る西と東の確執。
人はすぐに別つための境界線を引きたがる。
老人は何かを阻んだり、分け隔てるための壁を作りたかったのではなく、妻とかつて共に過ごした時を再現したかっただけなのかなぁと思ったら、ちょっと切ない。
ラストの子供たちの寂しそうな顔と、コツーンと鳴り響く石の音の余韻✨