北マケドニアに暮らす、ヨーロッパ最後の自然養蜂家と呼ばれる女性の暮らしぶりを3年にわたって記録したドキュメンタリー。
首都スコピエから20キロほど離れた、電気も水道もない谷で、養蜂を生業とする彼女だったが、収穫するのは半分だけ。あとの半分は蜂たちのために必ず残しておく。それが、長年この土地で生きてきた者の自然と共存するための知恵だった。そんなある日、彼女の家の隣にトレーラーでやって来た遊牧民の大家族が住み着くのだったが…。
美しい風景はもとより、周囲の人間も捉えて離さない。
アカデミー賞(2020年)で長編ドキュメンタリー賞とあわせて国際映画賞にもノミネートされ、長編ドキュメンタリー賞と国際映画賞に同時にノミネートされた初の作品になった。