数年前にレイプされ自殺した親友のための復讐劇。
夜、クラブで酔いつぶれ、介抱のそぶりの男の家に連れ込まれる女。
男がいざ行為に及ぼうとすると「何やってんのよ」と覚めた態度で反撃し、たじろぐ男を精神的に攻撃。専用のメモ帳に男の名とTally（日本の「正」の字）を記していく彼女は主人公キャシー（キャリー・マリガン）。
30歳になるキャシーは両親と同居で、小さなコーヒーショップで働いているが、数年前まで医学部に通い将来有望な若い女性（=Promising Young Woman）だった。
同級生の親友ニーナが、学内の野郎たちにレイプされた事件が、証拠不十分で泣き寝入りとなり、自殺してしまった悲しみと怒りでキャシーは医学部を中退。
酔ったふりしてお持ち帰りされ、レイプ犯罪予備軍の男たちに制裁を食らわしていたのだ。
ある日、コーヒーショップにクラスメートだったナイスガイ風なライアンが現れ、数回デート。
ライアンがニーナのレイプの主犯アル（麻酔科医）と今もつながっており、アルは近々モデルと結婚すると知るキャシーは、ニーナを自殺に追い込んだ関係者への復讐モードにスイッチが入る・・・
キャリー・マリガンの名演と、制裁される男たちの言動、後半に向けてサスペンスフルな展開からラストまで引き込まれました。
ゴールデングローブ賞ではドラマ作品賞、主演女優賞（ドラマ部門）、監督賞、脚本賞と主要4部門にノミネート。
その他、受賞・ノミネート多数。
