マッシモ

プロミシング・ヤング・ウーマンのマッシモのレビュー・感想・評価

4.5
文句なしで2021年現時点のベスト映画。

主演は、キャリー・マリガン(華麗なるギャッツビー、ワイルドライフ)
監督は本作が映画監督デビュー作のエメラルド・フェネル。

ストーリー
カサンドラ(キャリー・マリガン)は友人のニーナのレイプ事件を止められなかった事を契機として前途有望だった医大を中退し、今では生唾をコーヒーに入れる仕事の傍ら酔っ払ったフリをして男の家に転がり込んでキツいお灸を据えるというセルフ美人局(ゆすったりはしない。)をしながら毎日を送っていた。ある日医大時代の学友ライアンに生唾コーヒーをご馳走することを契機に男に復讐する以外の未来もあるのではと少なからず考え始めていたのだか…。

総評
良いですね。彼女が一度ライアンと良い仲になりつつある時のアルという男の名を聞いた時の目。背景に焔のエフェクトが私には見えました。アレだけで今年一番の演技です。もう最高です。一度は普通の生活を目指す彼女の前にドンピシャで自分が嵌めたマディソンが現れるのもある意味、因果応報。復讐者として一度堕ちるところまで堕ちている彼女にはその運命から逃れられなかったのだと思います。
ウォーカーの娘の台詞を借りれば、
This is Fate. だと思います。

渡すタイミングも渡す中身もアレが正解というか運命なんだと思います。
やった奴らがゴミクズなのは当たり前ですがカサンドラも復讐という闇に十分堕ちているので(責めてません、賞賛してます。)
それを貫くにはそれなりの代償が必要だったというだけの事だと思います。

あとがき
オチどうこうは人それぞれ感じ方があると思いますが映画的にはかなり良かったと思います。本音を言えば、バットマンじゃないんで不殺の掟とかいらないので画面に映った男は父親と刑事さん以外皆殺しでいいと思ってます。
マッシモ

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