松岡茉優

プロミシング・ヤング・ウーマンの松岡茉優のレビュー・感想・評価

4.8
死ぬほど面白い。本国公開時から期待してそこそこ面白いとは思っていたが、めちゃくちゃ良かった。
酔っ払ったフリして男を挑発し、男を痛みつけてるキャリー・マリガンが、ある大学の同級生と再会することで、本格的に昔の事件に対する復讐を始めるみたいな話。
女性としての立場の弱さは勿論描いているのだが、それよりも、「スクールカースト」みたいなものを物凄く感じた。学生時代からイケてる奴は例え弱い人間を傷つけたとしても、ずーっとイケてるまんまだし、立場の弱い人達はいくら歳を重ねてもイケてる奴には敵わない。イケてる奴が力で弱い者を「押し殺す」あの瞬間をしっかり描き切ったことに心底感動してしまった。そう簡単にイケてる奴と立場の弱い人間の逆転を描かない残酷さは凄いと思う。だからこそ、あのラストにめちゃくちゃ感動する。
キャリー・マリガンに近づいてくる男(ボー・バーナム)、役のせいもあるだろうがマジで嘘くさい顔してて最高。ああいう顔してる奴が一番厄介(クソ偏見)。所々バカみたいにデカイ音楽流したり、狙いすぎな演出はあったが飽きさせずめっちゃ面白かった。ヤリサーのメンバー集めて観たい映画ナンバーワン。
松岡茉優

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