縞

プロミシング・ヤング・ウーマンの縞のレビュー・感想・評価

3.7
この作品を観て、自分はこんなひどいことはしないという感想しか出てこない人もきっといるんだと思うと気が滅入る 社会全体が当事者なのに

予告から、フェミニストの私にさぞ黒い力を与えてくれるだろうと踏んで臨んだが、そんなただ分断を煽る薄っぺらい作りではない
自分もこの構造を形作る一部だと思い知ったし、どう立ち回れば人や自分を守れるのか、守れる構造に少しずつ近づけるためにこれから自分の振舞いについて改めるところはないかと考え込んでしまった

被害のシーンは一切出さない、ただ淡々と

道化のキャシー、字幕の役割語、ファンシーな配色と淡々とした脚本のコントラスト、ライアンの過去を知ったキャシーのカットで一瞬トリアー…?

ライアンとキャシーのやり取り
・最初のデートで家に呼ぼうとする
・「君は僕と何度かデートしたけど手も繋がないし触れもしない、けど行きずりの男にはついていくのか」
身体的な接触を要求する(そこから愛情を感じる?)男と、精神的な繋がりにより深い意味があると捉える女、寄り添えるはずがない
なぜ性的に惹かれる人同士1対1の関係が絶対なんだろうか
縞