すごくめずらしい感触の映画。おそらく、ストーリー、映像、音楽に独特のジャンルミックスがあるためだろう。
80s感のあるカラフルでスタイリッシュな映像。
ウーマンエンパワーメント物のような、リベンジムービーのような、サイコパス映画のような、サスペンスやホラーのような、ダークコメディのような、アメリカンニューシネマのような…それでいてひたむきな愛についての作品でもあって…
音楽は、クラシックからポップスまで幅広く、しかもパリス・ヒルトンやブリトニー・スピアーズのような、メディアでさんざん叩かれた一時期のお騒がせスターたちを最高に格好良く再利用しているところにも、“普通の私たち”に向けられたもう一つのリベンジが仕掛けられている。