りょう

プロミシング・ヤング・ウーマンのりょうのレビュー・感想・評価

4.0
「だってそんなチャンスが目の前にあったらやりますよね?」

っていう問いにはっきりNoと言えない、おそらく全体の9割くらいいるであろう男がみんな気まずい思いをする映画。若気の至りでした!そんな隙を見せる方が悪い!こういうのも全部一刀両断されます。クラブで誘われた男にホイホイついて行く彼女に呆れる男、結婚前夜のバチェラーパーティーでちゃんと無茶はしないって理性的な男、こういう普通の男も断罪されます。

ストーリー自体のエンターテイメント性の高さのみならず、避けれないストレートパンチのメッセージ。ぐうの音も出ません。自分自身に問いかけても、この映画で制裁受けた登場人物のどれかになってもおかしくないと正直思いました。男ってあの一瞬の痙攣のために、理性とか簡単に吹っ飛ぶんだな。賢者タイムに浸っている場合ではない。

このテーマの作品のレーティングがNRになっていることが、おまえも、おまえも、おまえも見ろよ!と言われているようで。たしかにテーマの割に直接的な性描写や暴力描写は少ない。

性暴力は当然ダメだし犯罪だけど、酔って訳わからなくなってる女性にチャーンスって近づくとキャシーのように実はシラフかもしれませんよ!

キャリーマリガンってすっごい美人だけど、見るタイミングですごく若く見えたり、疲れてて老けて見えたり不思議。奥にある狂気みたいなのもちゃんと怖い。

真面目に生きよう。
りょう

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