ダイナ

プロミシング・ヤング・ウーマンのダイナのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

2020年アメリカ製作スリラー映画。場面場面がカラフルでポップ、自宅の中や薬局、珈琲屋、夜でも看板のネオンが鮮やかで画だけ切り取ると暗さとは離れたオシャレ感。またシリアスな雰囲気に挟まれるロマンスがとても可愛らしいです。だからこそそこ以外がギャップでより重く暗くゾワゾワっとした恐怖・危険を感じさせてくれます。予告からナース服が男達を殺しまくるアクション映画かと誤解していましたが、暴力・残虐描写はほぼ無し。後半持ってた瓶はガソリンかとビクビクしましたがそんなことはなく。夜な夜な性欲の塊達を締め上げるキャシー。アルモンローが帰ってくるや否や復讐に本腰を入れ始め重要関係者に対峙していく様子、不誠実な輩全員に「お前のやったこと分かってる?」という楔を打っていく姿は復讐アクションジャンルとは一風変わった世直し感があり新鮮でした。自分に何かあった場合でもアルモンローを破滅させるルートを用意している所は頭脳明晰な部分を感じるとともにどうなろうとも楽に終わらせてやらないという復讐心の大きさ、加害者側が軽く捉えている被害者側の執念は喉元に届きうるぞという強烈なメッセージにも感じました。
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