よしヨッシー

プロミシング・ヤング・ウーマンのよしヨッシーのレビュー・感想・評価

4.2
怒涛の復讐劇。

最初はポップなサントラを流しているので痛快な物語かと思わせながら、クライマックス辺りはハラハラ感じさせる構成はよく出来ています。章立ての仕掛けも。

肝心な物語ですが、恐らく胸糞悪すぎると感じるか、爽快で痛烈と感じるかなのではないでしょうか。キャシーの男性への復讐を見ていると、、なんだか複雑な気持ちになります。女性と男性では見え方がかなり異なるとおもいます。

物語を観て思ったことが、未だに男性優位の社会な面が多いと言うことです。それに加えて、周りが見て見ぬふりをしていると言うこと。それも自分が何かされたとなると滅茶苦茶怒る。特に、終盤にキャシーに私に近づくなと言う素振りをするシーンはそのことを大きく象徴しているように感じました。男性は有望で、女性はどうでもいい。その社会を風刺しています。かなり過激に。ただ、キャシーの復讐は非暴力でかなり緻密に計算されています。

キャリーマリガンの演技、特に目の動きや声の抑揚は素晴らしかったと思います!