えりんこ

プロミシング・ヤング・ウーマンのえりんこのレビュー・感想・評価

3.5
サスペンス。グロいシーンをいれずに怖いからすごい脚本だしすごい芝居なんだと思う。最初から90年代みたいなダンスミュージックで何だか古くさい。これは主人公が三十過ぎのウーマンなのに、ヤング時代を引きずっているから。服や家具も90年代のままで、時間が止まっている。親友(ってか、ほぼ恋人だったのだろうね。)の死。主人公は恋人を死に追いやった出来事の再現を夜な夜な繰り返す。先人の鋭いレビューを拝読したところ、最初のシーンは磔の十字架なのだね。それで納得。何よりも自分が許せなかった。5番目の復讐が完了して、4番目の復讐相手が主人公自身だったことに気がつく。しかも最も凄惨だったのが主人公だ。
各人の「仕方ないだろう。まだ子どもだったんだ!」という典型的な言い訳。子どもなのに生殖機能が発達している人類学的問いにもなる。
えりんこ

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