エイコ

プロミシング・ヤング・ウーマンのエイコのレビュー・感想・評価

4.3
噂には聴いていたけれど、大傑作だった。
鑑賞後時間が経っても、あれこれ考えてしまう。

彼女は救われたのか?
そして、復讐は完結したのだろうか?

女性なら誰しも、何かしらの性被害・性差別を被ったことはあると思う。
この映画の彼らほど大きな犯罪ではなかったにしろ(もしくはもっと大きな犯罪だったとしても)、加害者の多くは逃げ切ってきた。加害者である自覚すらないのかもしれない。

「もう泣き寝入りはやめようよ。
女性側にも非があるといつも言われてきたけど、彼らの犯罪と同列に考えるなんて完全におかしいことだよ。
もう、この社会の構造を変える時期だよ」

と、彼女のウインク「;)」が、観ている側に訴えているようで、これからの社会の変革を託されたような気がした。
そういった意味でも、ズシンとくる映画だった。

とにかく、大傑作。
重いけど、映画としてもすごく面白いし、今後も何度も観直しちゃいそう。
エイコ

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