パドゥ

プロミシング・ヤング・ウーマンのパドゥのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ニーナの姿はチラッと写真だけで一度も出てこない。
プロミシングだったのは彼女とキャシー(キャリー・マリガン)ってことかな。

ホントにプロミシングだったのか、はわからない。
それなら大学の学長の記憶には残っていそう。
その辺も、優秀であっても、女より男の方が期待されやすく、差があることを描きたかったのかな。
あと、ニーナが信じてもらえなかった理由、誰とでも寝る女、泥酔、毎回記憶がなくなるまで飲んでた、というのがマディソンの口から語られる。
これが、告発の行方と被る。
そういうことをする女は望まないセックスをさせられても大袈裟に騒ぐ、って片付けられてしまう。
この性被害に対する考えが、根本的に何年経っても変わってないことが一番のテーマだったように思う。
キャシーが罵ってきた男の車をボコボコにするのも告発の行方へのオマージュ?

女を食い物にする男に、夜な夜な制裁を加えるするキャシー。
この設定がどーにも気に入らなかった。
そのためにキスしたりパンツ脱がされたりして、自分を消耗してる。
そんな暇あったらさっさと本当に復讐したい人にすればいいのに。

基本、音楽や色彩はポップ、コスプレ要素も強いから観てる分には楽しい。
テーマは真面目でも、作りがブラックコメディ。
主人公のキャシーが死んでしまう展開は意外だった。

演技や雰囲気はめっちゃよかったけど、
30歳を演じるにはキャリー・マリガンが少し老けすぎてるのも気になったなー。
パドゥ

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