N

プロミシング・ヤング・ウーマンのNのネタバレレビュー・内容・結末

4.1

このレビューはネタバレを含みます

悔しすぎる。
ラスト10分、復讐劇風の怒涛の展開なのに全然すっきりしない。ああでもしないと告発がしっかりと報われる事のない現状がとにかく悔しい。テンポの良いラストは全然笑えなくて涙が出た。

男性の身体をアップで映すダンスシーンからほとんどが絶望的。対等に接せられるのがどんなに珍しいことか、何も気にせずお酒や夜を楽しむことがどれほど難しいことか。突きつけられるとクラクラしてくる。

ライアンとの幸せは偽物でしかなく、偽物という事実を見て見ぬフリすることは簡単だけれど、やっぱり幻想の永遠なんていらないと思えてしまうほどあの短い映像(劇中では音声だけだけれど)に腸が煮えくりかえった。
冒頭、十字架に磔にされるキャリーをみる。劇中で正に彼女はイエスキリストだった。美談ではなく、聖書を読んでいる時の気分に近い気がする、
N

N