ellshootingstar

プロミシング・ヤング・ウーマンのellshootingstarのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

内容はまったく知らず、面白かったという評判だけを聞いて視聴した。主人公がプロミシング・ヤング・ウーマンなのだと思って観始めたら、途中で、主人公とその親友がかつてそうだったという意味なのだと判明した。

社会における男性中心の物の見方が本当に正しいのか、という問いを、相当極端な行動を取る主人公が激しく突きつけてくる。

不公正に関与した弁護士は、その後、悔いており、キャシーも許す。(JOKERも優しくしてくれた人には手を出さなかった。)

告発を握り潰した大学学長は、強制的に自らの身に置き換えて考えを改めさせられる。

懲りない主犯格2人は奈落に突き落とされる。

そして、人間的には悪くないが、悪事を傍観していたライアンには、今からでも正しい行動を取ることが強く促される。それがラストシーンである。

勧善懲悪の要素も強いが、実際には世の中のボリュームゾーンであるライアン・クーパーの同類多数に、ニーナの側からの見方もするよう、厳しく問いかけているのがメインテーマだと感じた。

キャシーが交差点の真ん中で車を停止させ、怒鳴って来た車を突然破壊するシーンがある。もちろん、大丈夫ですか?とまずは聞くべきであろうし、田舎の交差点なので、簡単によけて通り過ぎることができる。それでも、キャシーのやっていることは、やり過ぎを越えて犯罪だ(ここは精神的なことで突っ伏してたのか、体調は悪くないのにいつものようにフリをしていただけなのかはわからなかった)。このシーンは必要か、と思ったが、勧善懲悪に没しないために、キャシーの精神的不安定を示したかったのであろう。

もう1点わからなかったのが、ベッドの上で、キャシーはアルに何をしようとしたのか?