プロミシング・ヤング・ウーマンのなぎのネタバレレビュー・内容・結末

凄まじい映画だった。
全ては因果応報、犯してしまった罪は消えない。
それは復讐者にとっても同じ。

今まで復讐劇と言えば、血まみれになって体をぶった切るとか社会的な死を遂げさせるとか、そういったものがありきたりだった。これもそうだと思っていた。

復讐に失敗、殺されて全てが終わる、虚しい物語だったか……と思っていたら、最後の最後で裏切られた。
流石彼女は頭が切れるだけあって、死後も完璧に復讐をやり遂げた。最高のタイミングでやってきた警察に捕まる主犯格にスカッとしつつも、もう二度と帰らない彼女を思うと悲しくなる。

そして、全編通して被害者であり、事件のきっかけであるニーナの姿が幼少期以外に描かれなかった点も良かったと思う。
きっと彼女の姿を見て、多くの視聴者は、『ああこの子が被害者の子か』という目で見てしまうから。

もう一度見たいかと言われたら、最後が衝撃的過ぎてもう一度は無理だと思う。でもいい映画だった。大学生には(とくに医大生に)見せたい作品。