デッカード

プロミシング・ヤング・ウーマンのデッカードのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

余計な説明や描写がないため観る上で相当な想像力が必要とされた。

キャシーの目的が見えてくると知的で周到な復讐にうならされる。根底に女性は道徳的でかくあるべき、酒で泥酔するような女はダメな女という先入観があり、それへの底知れぬ嫌悪があることは見逃してはいけない。

最後にキャシー自身が殺されることも計算し尽くして加害者たちを破滅させる復讐の周到さに驚かされる。が、この結果こそキャシーの望んだことだったのかな、とも考えてしまった。

キャシーとニーナの関係はハッキリとは語られず観る側は突き放されたカタチとなる。幼なじみの親友だったのか?それ以上の関係だったのか?ペアのペンダントの意味するものは想像するしかなかった。それを想像させることも計算した上でのラストなのだろう。
デッカード

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