こーた

プロミシング・ヤング・ウーマンのこーたのレビュー・感想・評価

4.1
良くも悪くも裏切られる展開。復讐と愛、普遍的にして最も恐ろしい人間の性がでている物語。序盤からバーで酔い潰れた女の裏の顔、という設定に息を呑み引き込まれる。何が彼女をそうさせるのか?直接的な説明はされず、登場人物の会話から何が起こったのかを予測させる脚本はお見事。親友への純愛が彼女を突き動かし、そして破滅させた。復讐は誰も幸せにはしないが、彼女の魂だけは解放されて、全てを成し遂げたのだと思わせるラストだった。
終盤、彼女が復讐を遂げることなくあっけなく力尽き、視聴者だけが真実を知っている状態で、死して尚予約メッセージにより全てをひっくり返す爽快さはすごい。
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