不死鳥の川

プロミシング・ヤング・ウーマンの不死鳥の川のレビュー・感想・評価

3.8
ある前途有望な女性が復讐の炎を胸に灯しながら夜な夜な繰り出し目的を遂行していくサスペンス映画。

2023年65本目。

アカデミー賞脚本賞も受賞した復讐劇です。映画界でも女性の人権について問題が多々あった年でもありましたし、その悲劇的な結末のインパクトも鑑みての受賞かなと思います。普通によく出来たサスペンス・スリラーではあるのですが脚本賞は正直意外でした。

主演はキャリー・マリガン。童顔でいつまでも老けない美貌とは裏腹に「闘う女性」を演じることが多いような気がしますし、本作でのミステリアスながら芯のある女性を演じた演技はお見事でした。

ラストに向けて明かされていくキャシーの動機や、どこに落ち着くのかわからない展開はまさにサスペンスの醍醐味で、言われてみれば確かに最近出て来てなかった類の作品でした。
不死鳥の川

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