・ライアンの立ち位置が若干不満。ライアン次第でラストのような男/女の対立構造で終わらず、少しばかり光が灯った可能性もある。ライアン次第でキャシーは死なずに済んだ可能性もある。
しかし、そこがライアンというキャラクターの生々しさ、作品の面白さでもある。そもそも性加害は軽んじているし、結局は地位も人間関係も失いたくない単なる保身脳。キャシーが失踪して安堵している姿には絶句する。
・ライアンの造形も含めて、男性陣があまりに対外的なウケがいいのも風刺的。対外的なウケがいいあまりに、被害者だけが孤立無縁になる性加害事件の特徴を穿いている。
・ホモソーシャル"ノリ"の異常さが客観的に見れて面白い。
・独身最後パーティという名のただ単に不貞をする会。