ドスティ

プロミシング・ヤング・ウーマンのドスティのレビュー・感想・評価

4.6
凄かった…。
過剰にポップでキッチュな世界に回想など直接的描写は省略。

監督・脚本のエメラルド・フェネルが手掛けたキリング・イヴS2も大好きなのでレイピスト皆殺しのような復讐劇と思いきや、安易な爽快感は皆無で全ての人に目の前の現実を突き付ける。

パリス・ヒルトンやブリトニー・スピアーズの曲からフェミニンな服装やカラフルな美術に至るまで、楽しいと同時に裏にある意図が痛いほど伝わってきた。

正しいことをする為に間違った方法を取る主人公はヒーローでも何でもない非力な女性で、その人物造形ゆえにエポックメイキングな作品だと思う。

天使のような可愛らしさがありつつも地に足のついたキャリー・マリガンの演技は素晴らしいし、キャスティングが神がかっている。

いかにもロマコメ映画に出てくるキュートな普通の好青年っぽいボー・バーナム(最高)の絶妙なクズ男加減には戦慄すら覚えた。
カフェの友人ラバーン・コックスもすごく良い。
ドスティ

ドスティ