ひろゆき

選ばなかったみちのひろゆきのレビュー・感想・評価

選ばなかったみち(2020年製作の映画)
3.1
銀幕短評(#649)

「選ばなかったみち」
2020年、イギリス。1時間26分。

総合評価 62点。

老いとボケと。認知症については、いくつかの映画を観ました。あたらしいものからさかのぼると、「スーパーノヴァ」、「ファーザー」、「パーソナルソング」を挙げます。どれもすばらしい映画ですが、「ファーザー」が傑出しています。

感想文をすこし引きますと、
「パーソナルソング」では、こう書きました。
たしかにじぶんは大事でしょうが、まわりのひとまでを 巻き込むべきではない。わたしはそう思います。つまり自分で責任のとれる範囲で、つまりじぶんで負える荷物の範囲でだけ、じぶんを解放せよと。親に養ってもらっておおきくなり、社会に奉仕して感謝され、次代を背負う子らを育て上げる。生物的にはそこでもう生の役割を終えていますよね。そこからさらに 神輿(みこし)にぶら下がりつづけるのはみっともない。あとのことは あとのひとに任せて、そっと身を引く。それがわたしの感覚に合うのです。

その、身の引き方について、つまり尊厳死については、
「ミリオンダラー・ベイビー」クリント・イーストウッド
の回で長々と書きました。ちょっと長すぎて、ここでは部分的には引用しきれません。

そして、
「PLAN75」倍賞千恵子
では、こう書きました。
もし“うばすて山“ が 現代の未来の この世にあれば、老いてから あなたはそこに行くか? わたしは必ず行きますよ。いちばん大切なことは、いたずらに死を遠ざけるのではなく、いまある生を しっかりと抱きしめることだと思います。

それで 総合結論はこうですね、
自死して もしこんど生まれ変わったら、なんとかして エル・ファニングの父親になりたい。「SOMEWHERE」、あれはいい映画ですね、また観よう。



「アムステルダム」で書いた あのバーには念願どおり、かわいい女性と きのう行きました。彼女の人生バー初経験で、東京タワーとレインボーブリッジが見えて、とてもよろこんでもらえました。うれしいなあ。
ひろゆき

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