このレビューはネタバレを含みます
認知症をリアルに描いた作品というのは、観ていて辛いものがあるけど、誰しもが将来経験する可能性のあることで、興味深いテーマには違いありませんね。
本作も監督の実体験をベースにして作られたもののようで、介護者の苦労が痛いほど伝わって来るような作品でした。名優のハビエル・バルデムはもとより、エル・ファニングも子役の頃から見ているけど、すっかり良い女優さんになって来ましたね。
現実と幻想が入り雑じって、やや難解な作りになっているけど、回想シーンは彼が選ばなかった道ということなんでしょうかね?ラストシーンは、果たしてどっちの道が選ばれるのか、観客の判断に委ねたような感じでした。
もし私だったら、親があんな風になったら、さっさと施設に入れちゃうかな。とても介護のストレスには耐えられそうもないから。
自分は、認知症になって他人の世話になったりするのは真っ平ごめんなので、その前に財産目当ての若い女とでも結婚して、毒殺でもされて死にたいものだと思っています。(笑)