事前情報を全く入れていなくて、タイトルとポスターで勝手に恋愛映画だと思って、クリップしていた作品
ギリシャに行ったり、メキシコに行ったり、現実のNYだったり、明確な暗点や色彩の違いなどを入れずに、シーンが行ったり来たりするから、わかりづらいと感じるけど
それがまさに、認知症の世界なんだろうな
でもその描き方は、”The Father”の方が良かったかな
歯医者でも、タクシーから勝手に降りちゃった時でも、スーパーでも、眼科でも、娘が父のことを「認知症なんです」と説明しないのに意味を感じた
父親のこと、病気でしょうがない人という目で見られたくなかったのかなと
現に医者たちが”彼”と呼ぶだけで怒ってたし
どうしても”No Country for Old Men”のイメージがあってJavier Bardemって苦手なんだけど、現代の認知症の時の父では目の焦点が合わず、何を考えているのかわからない雰囲気、回想シーンでは若く、意識のはっきりとしている様子が演じ分けられていて、その演技力には圧倒された