空の落下地点

選ばなかったみちの空の落下地点のレビュー・感想・評価

選ばなかったみち(2020年製作の映画)
3.0
子育てと介護の拘束時間の長さという共通性。
つまり当時のお父さんと、現在の娘は条件が同じ。
仕事と家族サービスという両立困難な分裂を抱えて。
妄想による逃避はどこにいたって出来る、肉体が拘束されていても。
では、家族サービスが疎かになるのは何故か。ひとえに、野心ゆえ。
本の発表は野心。自分が気持ち良くなる為だけのもの。
娘も最後に分裂するんだけど、それも野心。
キャリアウーマンという自己像実現、その快楽に身を委ねるのは堕落。
お金を稼いでいるよりも、家族の傍にいる方が偉い、という映画。
空の落下地点

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