けーすけ

STAND BY ME ドラえもん2のけーすけのレビュー・感想・評価

STAND BY ME ドラえもん2(2020年製作の映画)
4.0
2020/11/20(金) T・ジョイPRINCE 品川 シアター3 20:00回にて鑑賞。G-11。

のび太としずかちゃんの結婚前夜を描いた前作(2014年公開!)から6年越しでまさかの2作目、、、。翌日である結婚式当日を描いた本作。なんと結婚式当日にのび太逃げた。
予告での「のび太逃げた、、、のび太逃げた、、、」のフレーズが頭に残りまくってたので気になって鑑賞してきました。因みにのび太が結婚式を挙げるのは「プリンスメロンホテル」。「品川プリンスホテル」そばの映画館で観るのもなんだか面白かったです。


核心ネタバレはありませんが、本編内容に結構触れてますので未見で気にされる方はご注意ください。





正直なところ前作は“ドラ泣き”というワードがゴリ押しだったのと、色んなエピソードのツギハギ感が強く、個人的にはあまり刺さらなかったのですよね。本作もあまり期待はしていなかったのですが、期待値が低かったゆえか想像以上に良かったです。



原作コミックの中でも特に名作といわれる『おばあちゃんのおもいで』をベースとした物語。そこにのび太の結婚式を絡めるという再構築。かなり思い切ったアレンジだったと思います。

序盤で突如謎行動をするのび太や、どこからともなく現れた透明マントをかぶったぽいドラえもんなど「一体何があったんだ?」と考えさせられ、そこから過去へ未来への大移動。

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』ばりの時間移動で、地味に時間軸の整理が大変でした。未来に行ってからのあれこれはまるで『TENET』を観ているかの感覚に陥りましたよ・・・笑


上述の謎行動のび太やクマのぬいぐるみ、結婚式当日の雨模様、忘れん棒などのひみつ道具での伏線回収があれこれとあって気持ちの良い部分でした。



で、のび太が結婚式から逃げ出した理由なのですが、これがショボイというかなんというか。子供のび太とやり取りしてるシーンでは「こいつ、まじでクズだな…」って思ってしまった。こんな情けない男を選んだしずかちゃんは聖人ですぜ。。。

まあ、主人公を落としておいてからあとで持ち上げる感があって、終盤の大人のび太のセリフには少し泣かされたのですが。
(エンドロールで大人のび太の声が前作同様に妻夫木聡だった事を思い出したのですが、ええ声しておりました)


映画ならではのジャイアンがかっこいいシーンにもグっときたし、両親やおばあちゃんの話はやっぱりズルい。まんまと泣かされました。




前作同様にスポンサーとして「参天製薬」や「LION」「UNIQLO」「BANDAI」「ユニバーサル・スタジオ」といった企業ロゴがバリバリと出てくるのも好き嫌い分かれそうな部分でしょうか。個人的にはあれこれ探すのが楽しかったです。

あと『キテレツ大百科』の勉三さんと思しき人物もチョロっと登場しますのでお見逃しなく。



3DCGも前作より少しソフトな質感表現になった印象。綺麗で日本のCG技術もまだまだ伸びしろあるなと感じた部分。
笑えてホロリとできた良い映画でした。


[2020-172]
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