このレビューはネタバレを含みます
要所要所で泣けたけれど、ドラえもんの存在意義について疑問に思うこともあった。
Stand by meシリーズのドラえもんは、タイムマシーンを何回使うシーンがあるからか、原作の「ドラえもんの道具を使って便利なこともあるけれど結局のび太自身が自分の力で解決しないとしっぺ返しをくらう」みたいな文脈が薄れてしまっていて、大変なことが起こったら全部ドラえもんの道具で解決しよう!みたいな感じがした。
一話完結の作品だと子供ののび太がドラえもんと少し不思議な体験をする、くらいで止まるけど25年後?の未来までドラえもんの力で変えていいの?と思うし、これからもずっと何か不遇なことが起こったらドラえもんの力に頼ればいいじゃん、、、みたいな思考にのび太を含めのび太の周りの人々全員がなるのでは無いかと思った。
まぁ多分この映画は美しいグラフィックと心温まる物語を単純に楽しむことが主な目的だと思うので、こんなにツラツラと考えてしまってもという感じなんだろうけど。
↑のことを取っ払ったら、ドラえもんは本当にかわいいし、おばあちゃんがのび太が生まれた時に贈った熊のぬいぐるみが、のび太の人生の節目である結婚式のウェルカムボードに飾ってあったり、おばあちゃんの願いを叶えるためにのび太とドラえもんが奔走したりと心温まる物語だった。