おばあちゃんとの思い出、のび太の結婚式、のび太の誕生など、原作４話を織り交ぜたCGアニメーション。
のび太が小さい頃に同居していたおばあちゃんが「のび太のお嫁さんを一目見たい」と言ったことから始まる、時空を超えた物語。
全体的に「家族の温かさ」にあふれた、心温まる作品。
テストは毎回０点、運動も苦手なのび太だが、パパやママにとってはかわいい子ども。「のび太」という名前に込められた親の思いも判明する。
また、泣き虫のび太の芯の強さに気づいているおばあちゃんの姿にも、ほっこりさせられる。
タイムマシンや入れ替えロープを使い、大人のび太と子どものび太が登場するあたり、ストーリーはやや複雑か。
また、大人のび太は相変わらずの意気地なし。私はそれほど気にならなかったが、あまり成長していないのび太の姿は、ドラファンには否定的に映るかも。
そのため、未熟なのび太とマドンナ的存在のしずかちゃんが結婚する内容には、リアリティを感じないかも知れない。
大人のび太をどう捉えるかで、本作の評価が分かれる気がする。
小さくなったドラえもんがのび太たちを追いかける様子など、CGアニメらしい映像はさすが。二次元とは思えない世界観を味わえる。
賛否両論あっても良い。少なくとも私は温かい気持ちになれたので。
