NTLive ノエル・カワードの傑作戯曲。ミドルクライシスに陥った俳優ギャリーの名声と孤独。彼を取り巻く人々がたくさんの扉から出たり入ったり。典型的なワンシチュエーションのドタバタコメディ。
アンドリュー・スコットのチャーム！笑ったー！とっても可愛くて、とんでもなく浅はかで、ちょっぴり切ない。モテモテだし、周囲に人はいっぱいいるのに、埋まらない空虚な心。ガウン姿のよれよれ具合がたまらなくて。
コメディは演技力の有無がはっきりわかってしまう難しいジャンルだけど、皆さん上手だった。（ちょっと物足りない人もいたけど）エマ・トンプソンの妹のソフィー・トンプソンとインディラ・バルマもすごく良かった。
コメディの舞台は大勢で見ないと笑える空気にならないので映像で楽しむのは難しい。でも、客席の笑いもいっぱい入ってるし、映画館のお客さんもかなり笑ってて、とっても楽しめた。無理して行って良かった！
それと、過去の価値観で書かれた戯曲なので、女性を古いステレオタイプで描かないために、ちょっと変更を加えている。イギリスらしい現代的な配慮。このあたりのさじ加減はさすがだな。
NTLive、本当は全部観に行きたいけど関西は1週間夜回のみなので、どうしても絞らざるを得ないのが残念。マカヴォイのシラノ行きたいけど、うまく都合を合わせられるか心配だー。
