スクリーンで観るNational Theater Liveは2作目✨✨
前回は1人芝居の『フリーバッグ』で時間も短めだったけど、今回はガッツリ舞台の空気感を感じられて興奮✨✨
第二次世界大戦前後の1940年代、ジャマイカとイギリスを舞台に、移民、人種差別、尊厳をテーマにした人間ドラマ。
重たいテーマで難しいかなと心配だったけど、ユーモアも多く展開も面白いので、190分も苦にならなかった。
💫教師になり自立した人生を夢見てジャマイカからイギリスに渡るホーテンス。
💫弁護士を目指すも人種差別の壁に苦悩する退役軍人のギルバート。
💫上流の生活を望み結婚するも、戦争に翻弄されるクイニー。
生まれも育ちも異なる3人の生き様に心を打たれる。
最初は接点がなくスタートするそれぞれの物語が、少しずつ繋がっていく第一部。
3人それぞれの語りを、同じプロットで見せていくのは、面白い。
そして第二部、イギリスの地で交わる3人の運命。
ここを出れば、そこに行けば、今よりももっと豊かな生活と、幸せが待っていると信じて、彼らは慣れ親しんだ土地を後にする。
けれど待ち受けているのは理想とはかけ離れた苛烈な現実。
黒人である自分を誇れるか。
肌の黒い息子を誇れるのか。
人種問題を扱った作品を観るといつも何かしらのショックを受けるのだけど、今までに感じたことのなかった角度から、差別の根深さをまざまざと感じて、揺さぶりを掛けられた気がした。
強がって意固地になっていたホーテンスがふいに見せた笑顔が、あまりにも輝いていて温かい気持ちで身体がいっぱいになった✨
すごく好きなシーン✨✨
余韻の残るラストシーンはすごく良かったなぁ✨✨
NT at Homeを何作か観てて思うのは、どの作品も舞台セットがオシャレ✨✨
無駄を削ぎ落とし洗礼された要素と配置が、モダンで美しく、見惚れてしまう💕
今作は舞台の背面いっぱいにプロジェクションマッピングで見せる映像の転換がとても美しい✨
抑えた色彩に、常にもやが掛かったようなダークさ、劣化したフィルムのようでスタイリッシュ🎞✨
そこに重なる人物の影もカッコいい使い方✨✨
ハリケーンと空襲のシーンは、舞台ならではの演出で見せるインパクトが素晴らしかった✨
あぁこれぞ舞台だ…っ思ったら、なんとはないシーンでも、ちょっとウルウル来てしまった🥺
ちなみに今作は今現在NT at HomeとしてYouTubeで観れちゃいます✨
https://www.google.co.jp/amp/s/amp.natalie.mu/stage/news/383875
私もレビュー書きながら、自宅でもう一回観ちゃった❣️
なんて贅沢なんでしょう✨✨
BBCのドラマ版もあるらしく、そちらはベネ様を始めとした気になるキャスト陣で、こっちも観たいなぁ❣️