門倉カド

映画 えんとつ町のプペルの門倉カドのレビュー・感想・評価

映画 えんとつ町のプペル(2020年製作の映画)
3.0
良くも悪くもド直球。話題性満点の感動アニメ!!

【賛否両論チェック】
賛:閉塞的な世界で、同調圧力に屈することなく立ち上がるルビッチと、そんな彼の心の支えとなるプペルの勇気と絆に、思わず感動させられる。色彩や音楽も魅力。
否:主張が端から明け透けで、展開も非常に予定調和かつご都合主義。小さい子が怖がりそうな描写も多め。

 やはり基が絵本だからというのもあってか、色彩や音楽はとっても鮮やかでステキです。物語の世界観を、視覚・聴覚で実感することが出来ます。
 ただ、これも原作が絵本ならではといえるかもしれませんが、良くも悪くも
「こういうテーマで、こういう風に感動させよう!!」
というのが最初から明け透けで、特段の目新しさや斬新さはない感じがします。展開1つをとっても、ものすごく予定調和な印象を受けてしまいます。
 それでも、夢を持つことを否定され、同調することが良しとされる世界にあって、声を上げて虐げられていた父の背中を知っているルビッチが、閉塞的な世界を打破するために、プペルという仲間を得て立ち上がる姿は、そうなると分かってはいても、観ていて思わずグッとくるものがあります。
 小さい子が怖がってしまいそうなシーンも結構あるので、意外と家族サービスには向かないかもしれませんが、話題性の高い作品であることは間違いありませんので、是非チェックしてみて下さい。
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