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映画 えんとつ町のプペルのNEWおっさんのレビュー・感想・評価

映画 えんとつ町のプペル(2020年製作の映画)
2.5
「バイアス抜きで鑑賞は無理」

お笑いコンビ「キングコング」の西野亮廣のプロデュースにより、クラウドファンディングを使い資金を募って制作された絵本をアニメ映画化。アニメーション制作は「海獣の子供」「鉄コン筋クリート」のSTUDIO4℃。

これは西野というバイアスがかかってなかったら、色々ツッコミどころはあれど、普通に楽しめたとは思うが、やっぱり西野という1人のお笑い芸人を知ってるからこそ、ツッコミどころもこの西野の胡散臭さをどことなく想起させてしまうよなあ。物語としてはシンプルで分かりやすいストーリーなんだけど、いきなり嫌な金の話になったり、国を鎖国化させたりってトコロがどうしても西野だなあと思ってしまう。そういうの関係なく1本の映画としてもなかなかご都合主義感はあるけど。特に悪者の描き方がテンプレ過ぎる。

世界観やスチームパンク的な雰囲気は良い。画作りも流石はSTUDIO4℃。声もタレント使ってる割には違和感無し。何名かは聞いてすぐに誰か分かったが、キャラに合ってる分問題無かった。

と、まあ良かったところは色々あったんだけど、やっぱり西野というバイアス抜きでの鑑賞は無理だったなあ。ちなみに自分は西野は好きでも嫌いでもないんだが、芸人以外の仕事が胡散臭すぎてちょっと、って感じなので、この映画もその一環でしかないんだろうなってな感想になる。