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映画 えんとつ町のプペルのcinemakinoriのレビュー・感想・評価

映画 えんとつ町のプペル(2020年製作の映画)
3.6

公開に至るまでのプロセスや西野亮廣さんの活動、これまでの経緯等が情報としてやたらと入ってきていたのも有り、興味本位で鑑賞。

上記の云々を度外視して、一般的なアニメーション作品として観た場合は至って普通で可もなく不可もなくと言った印象。
極個人的に気になってしまったのはテンポの悪さかな、、、
絵本をそのままセリフにした感じの詩的リズムが映画としてはくどかった。

内容に関しては、重複して述べてしまうが本当に普通でツッコミ要素もなければ批判するネタも無い。
言ってみれば王道の読み聞かせ的な教育的絵本をそのままアニメにした感じ。


何なら、世の中にはもっともっとしょーもないアニメがゴロゴロしてるしてるわけで、それらを押し退けて評価されるだけの作品としての価値は充分にあるだろう。


数ある映画の寄せ集め感も否めない演出は、絵本作品を映画化したジャンルで言えば無難な落とし所だろうと感じるし、えんとつ町の人々を現代社会と重ねてるメッセージもまた王道で、老若男女幅広い世代ですんなりと解りやすくキャッチ出来るように考えられている。
ルビッチの家族の物語としてはやや描写が足りない気もするが、世の中を変えよう!というプロパガンダを提唱するアニメ作品と捉えれば外枠や間口を広くしているのでアウトラインとしては多くの人々に伝わるのかな、、、
そこからどう掘り下げたり、登場人物の心情をどう想像するかは、各々のイマジネーションによって膨らんでいくように作られているのかなぁとも感じる。



結論、絵本をちゃんと読みたくなる。
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