MubaoMasato

劇場版ポケットモンスター ココのMubaoMasatoのネタバレレビュー・内容・結末

3.7

このレビューはネタバレを含みます

『親とは何か?そして、子に対しての役目とは何なのか?』
最近のポケモンは、滅茶苦茶良作も多くて、過去作のポケモンファンや新規のファンを上手く協調できていると感じる。
そこに、傑作ポケットモンスターココが公開されて、決定付けられた。
ポケモンは面白いと!
それでは、あらすじいきましょう。

あらすじは、人里離れたジャングルの奥にあるポケモン達だけの楽園・オコヤノ森。厳しい掟で守られたその森に暮らすザルード。
ある日、偶然人間の赤ん坊が捨てられており、森の掟を破って赤ん坊を育てることを決意した一匹のザルード。
それから、10年後。
赤ん坊は大きくなり、ココと名付けられ、ポケモンとして育てられるが、ココは自分とは何かと悩み始めていくのであった。

滅茶苦茶良かったですね。100分で短くもなく、長くもなく、感動させられる。
凄いと思います、ポケモンは。
そして、今回ザルードというポケモンと人間のココ。ここが、親子って言うのが凄いですよね。人間と動物は親子になるのは限りなく低いです。
そして、ポケモンの作品で、異種親子は初めてだと思います。
でも、親子って見た目や血で決まるものなのでしょうか?
現代の人間は、性が多様化し、様々な親子関係が出来ています。
この作品は、その答えの一つを出していると思います。
それは、時間や命を尽くしたり、守りたいと感じたら、種族でも血の繋がりがなくても、大切にしたい存在と云うことが分かります。
これを、この映画では伝えてくれており、子どもでも大人でも共感できると思いますね。
ここが、ポケモンの利点ですよね。

そして、今回の映画のポケモンの躍動感がエゲツなかったですね。
カメラワークが滅茶苦茶良くて、ここ最近のアニメは、侮れないなと恐怖を感じましたね。ポケモンのアニメは、躍動感よりも、迫力とトレーナーとポケモンのパワーを全力で描かれました。
今回のポケモン映画で一新されたと考えますね。

そして、ポケットモンスターココは、親子の物語ともう1つの物語があります。
それは、人間とポケモンの共生です。
今回の舞台オコヤの森。この森は、人間を入れておらず、ザルードが占拠し、自然が豊かでした。
しかし、そこに現れたゼッド博士。
彼は、偉大な研究のためという目標を掲げながら、オコヤの森をぶち壊そうとします。
つまり、自分の研究のためには、他の命や生存権を奪うことは厭わないという考え方です。
要するに、人間と生物の考えと同じですよね。人間は、産業や経済の発展には、今の森や動物を潰しては厭わないと同じだと考えます。
また、ゼッド博士はいきなり木をぶち壊して、治癒の泉?みたいなのを流出させるのは、少し強引だと感じます。
また、ザルード達も一歩も引かない状況も、他のポケモン達が死んでいくことや人間からの反感を買うと感じる所も有りました。
ゼッド博士とザルードが占拠する森。
この二つの問題があることで、共生が重要になったと思います。

そして、最後のシーンザルードは、親としてココを外に出します。
親が子どもの夢を応援する。子供は失敗したら、親の場所に帰れば良い。
二つの場所を形成することも重要ですよね、

深く考えさせられるアニメ、ポケットモンスターココ。
お勧めです。
MubaoMasato

MubaoMasato