イェスタデイワンスモア

グリーン・ライ 〜エコの嘘〜のイェスタデイワンスモアのネタバレレビュー・内容・結末

3.6

このレビューはネタバレを含みます

Technique:
映画の構成は巧妙かつ革新的か?観ていて面白い映画か?特筆すべき映画美術の質と革新性はあるか?
→ 1.0/1.5
偶然か狙ったのか、『TOMORROW: パーマネントライフを探して』と似たような構成のドキュメンタリー。映画監督と環境活動家が世界一周航空券を使って、現場を取材する。『TOMORROW』とは対照的に、どんよりとした気持ち、「あぁこれはひどい」と思わず言ってしまうように引き込んでくる。あと、テクニカルなことを言えば、トピックからトピックへの移り変わり方上手だったと思う(石油工業取材翌日、ホテルからの移動はテスラ→テスラとリチウムの話しへ)。

Narrative:
意外な結論があるか?価値ある感情的インパクトを残すか?伏線設計などは緻密か?
→ 1.2/1.5
『TOMORROW: パーマネントライフを探して』のコインの裏の物語である。そして私たちの生活を根本から支えている、原材料の悲惨な生産状況を、取材映像ベースのエビデンスとともに示してくる。斉藤幸平の『人新生の資本論』のSDGs批判を証明するような内容である。

Positionality
映画は新しい視点や知見を提供するものか?公開当時と現在にどのような意味を持つか?
→1.3/1.5
書くこと多し...。Googleアースで記録しようかなと思う。やはり、自分の眼で確かめることが、環境問題を考える上で必要なことだと思う。フェアトレードのシステムやSDGsが浸透は、コミュニケーション戦略としては一定の成功だと思う。(一方で、世界人口の多く(南半球?)はそんなツールを使わなくても、問題が明らかなのかもしれない)。

Bonus
→0.1/0.5
斉藤幸平の「SDGsは現代のアヘンだ」という指摘