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グリーン・ライ 〜エコの嘘〜のがらがらのレビュー・感想・評価

4.0
環境ドキュメンタリー映画にしてはかなり楽しく観られるとっつき易い作品。

環境に良いと企業が謳う"エコの嘘"について世界を巡り検証するドキュメンタリー。

サステナブル未来映画祭で鑑賞。

主に監督と専門家のカトリンの2人がセットで世界を巡り取材をする様子が映される。監督が能天気な発言をして、カトリンがそれを厳しく指摘、監督が渋々認める。漫才のようにパターン化された2人の会話については決められた台本がありそう、そう思うほど2人の会話は分かりやすくユーモアに溢れていて面白い。

今作も『ポバティー・インク』に続いて、エコに関心がある人ほど耳が痛い内容。環境に良さそうな商品を特に何も考えず購入し、良いことをした気になっている消費者に対して厳しい現実を突きつけてくる。

この手の映画では定番のパーム油問題。持続可能なパーム油を扱っていると謳う企業が管理している農園を確かめるととんでもない実態が露わになる。パーム油を使用している商品を買わないことはほぼ不可能に近いので、マジでちゃんとして欲しい。

ピーター・バーグ監督『バーニング・オーシャン』の題材にもなったBP社による石油掘削施設爆発事故の話も紹介されていた。あの映画では現場で働く人間の視点だったけど、今作では事件後の現地がどうなったのかを知ることができる。改めて大企業の汚さに唖然とした。
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