このレビューはネタバレを含みます
アクション時代劇随一の傑作、るろ剣最終作です。
剣心は如何にして人斬りとなり、如何にして流浪人になったのか。原作ファンとしては、再現と解釈の両方が気になるところ。
過去作よりも流血シーンが凄まじく多い。まあ抜刀斎時代の話だから当然なんですが。ただ、対戦相手がこれまでみたいな超人ではない分、アクションはやや抑えめな印象。強敵との戦いは少なめで、大量のモブ戦がメイン。池田屋事件の裏で起こった沖田総司との一騎打ちが今作のベストバウトですね。
有村架純さん演じる巴が再現度高い。感情表現が苦手な巴さんを違和感無く演じていました。それだけに、束の間の夫婦生活でお互い笑顔が増えてくるシーンが切ない…
そして最後の闇ノ武との決戦。原作と異なり、巴の事情を知ったうえで臨んでいたけど、あの改変はちょっと不満。対抜刀斎の戦略としてはその方が正しいだろうけど、剣心のモチベーション的にはどうなんだろう？
愛する妻がスパイだったと知ってなお真実を質しに行った？命令だから仕方なく行った？
結果的に飯塚のゲスさが増量されて納得だけど。
所々不満点はあったけど、シリーズ最終作としてやりきった良作だと思います。
