剣心の最も辛い過去が美しく描かれていました。剣心の心が徐々にほどけていく様子が丁寧に表現されていたと思います。それだけに結末が儚くて、心に刺さる。
漫画では心情や登場人物たちの置かれている状況を文字で表現できますが、映画ではそれを全て表情や仕草で表現していて、プロの仕事の素晴らしさを実感しました。
今回の殺陣シーンもスピード感があり生々しくもありました。血が飛ぶ飛ぶ。ただ、やはり剣心が心に苦悩を抱えている時期を描いているので、スカッとするような爽快感はありません。そこもまた演技力や演出力の高さを感じました。