るろうに剣心　最終章 The Beginningのnnnのネタバレレビュー・内容・結末

るろうに剣心最終章の後編。The Beginningとあるように、全ての物語の始まりを描く、原作の追憶編をベースとした本作。本作は何故他人斬りとなったのか、なぜ十字傷を持つことになったのかが分かる原作の大事なエピソード。ここだけを映画にしたことで従来まで省略せざるをえなかったるろうに剣心映画に比べれば、凝縮できた分良く出来た作品だったと思う。

キャスト陣の演技は圧巻であり、比較的地味で暗い追憶編にも迫力ある戦闘シーンを盛り込んで良い出来となっている。個人的にそれでも予想以上にはいかなかった理由としては、剣心と巴のお互いを好きになっていくシーンが欠けていたように感じたからでもある。農村で生活していくシーンをもう少し深く描いてほしかったし、縁への保管もなかったため、The Finalの縁が全然救われない。最後の繋ぎがまさにThe Beginningをラストにしたかった理由なのは明白でありオシャレかもしれないが、個人的にはこの話＋αを前半、後半のThe Finalをもっと盛り上げる仕様にしてほしかった。結局は、魅力的なキャラクターが多い、京都大火と伝説の最期に比べると、感動は薄れてしまった。然しThe Beginningは今までの作品とは違った味が出せているのは事実であり、悪い作品ではないので、単体としてみればよいとは思う。