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るろうに剣心 最終章 The BeginningのRAMPOのレビュー・感想・評価

4.2
最終章The Final が個人的には満足感が高かっただけに、悲劇でしかないこのThe Beginning いるか?観るか?って多少の躊躇がありましたが…。
映画的な完成度は、こちらの方が上かもしれない。

剣心が“人斬り抜刀斎”と呼ばれるに至る経緯、その中での巴との出会いとその関係変化、そしてなぜクライマックスともいえる悲劇の場面に至ったのかを丁寧に描いています。
時は幕末から明治維新、戊辰戦争の頃なので、過去の本編では出てこなかった新選組(近藤勇や沖田総士など)も絡んでワクワクします。

まぁその頃には、新選組の一組長(三番隊組長)でしかない斎藤一(江口洋介)がヤケに偉そうなのはご愛嬌。土方歳三が全く目立たないのは残念。

あとストーリー展開と役柄上、やむを得ないのかもしれませんが、巴(有村架純)の感情の起伏が、その演技から殆ど感じられない、ボソボソとした台詞の棒読みに感じたのは、演じた有村さんも難しかったとは思いますが、もうちょっと何とかならなかったかなと、ちょっと勿体無い気がしました。
そのため(自分の理解力の問題かもしれませんが)、最期の時、懐剣で傷を付ける意図がよく分からなかった。

上記のとおり、観るまでは不要なんじゃ?とか思いましたが、これはThe Final とワンセットで最終章というのが良く分かる良作でした。
個人的感想ですがThe Beginning は“静”、The Final は“動”という感じで、本作に比べるとFinal はガチャガチャしたイメージがあるので、観るならThe Final → The Beginning と観るのが正解だと思います。
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